食洗機のメリットデメリットは?かかる光熱費や費用と手洗いとの金額の差
お腹いっぱいの状態で、たまったお皿を見てうんざり。
「このまま洗い物なんてしないで、横になりたいのに.....」そんな願いを叶えてくれるのが、食洗機です。
食洗機は洗い物の手間をなくす以外にも、節約や衛生面といったメリットが多くあります。
もちろんデメリットもあるため、良い点と悪い点を含めて、導入を検討するのがベターです。
ここでは食洗機のメリットデメリット、費用について、細かくご説明いたします。
食洗機のメリット
食洗機にのメリットは、次の5つです。
・ 食器洗いの手間がなくなる
・食後に余裕ができる
・手荒れをしない
・衛生的
・お皿をいくつも使える
ひとつずつ、詳しく見てみましょう。
食器洗いの手間がなくなる
食洗機のメリットは何といっても、食器洗いの手間がなくなることです。
パナソニック株式会社が「食器1回洗うのにかかる所要時間」という調査を女性70名におこなったところ、1回の食器洗いに平均19.4分かける、という結果が出たそうです。
1日にするとおよそ40分。食洗機があれば1日のあいだに30分ドラマを1本見れて、さらにそのあとにお茶をする時間が増やせます。
食後に余裕ができる
食後はとくに食器洗いをめんどうくさい、と感じますよね。
とくに働くお母さんの場合、夕飯が遅くなってしまうことも多いと思います。食器を洗い、お皿をふいて、しまって。それが終わったら子供たちの歯磨きやお風呂、とバタバタしますよね。
食洗機にお皿洗いをまかせてしまえば、食べ終わってすぐに、お風呂や歯磨きなど次の工程にうつれます。
手荒れをしない
手荒れの原因のひとつが、水仕事です。
食洗機にお皿洗いをまかせてしまえば、食器洗剤で手が荒れることも少なくなります。
冬はとくに「食洗機に頼りたい」と感じる方も多いようです。
衛生的
食洗機は60〜80度という高い温度でお皿を洗います。食中毒菌は75度以上の熱に1分さらされると死滅するので、お皿に菌が残ることもありません。
小さなスプーンやにおいが残りやすいプラスチックのお皿などもしっかり洗浄してくれるため、小さなお子さんのいる家庭も安心です。
お皿をいくつも使える
食洗機があると、食器をたくさん使う事に抵抗がなくなります。
「洗い物を増やしたくないから」と同じコップでコーヒーもお茶も済ませてしまう方も、いるのではないでしょうか。
食洗機があれば洗う手間が省けるため、新しいカップを使うのに生まれる、小さな葛藤(かっとう)がなくなります。
食洗機のデメリット
メリットがあればデメリットもあります。
食洗機のデメリットは、以下の4点です。
・ 洗えていないものがある
・ 乾燥完了まで時間がかかる
・ 洗えないものがある
・ 音がうるさい
こちらもこまかくひとつずつ見てみましょう。
洗えていないものがある
食洗機内のお皿の並べ方が悪かったり、汚れが固まってしまっていたりすると、食洗機でも汚れが落としきれない場合があります。
並べ方は説明書に従うと同時に、洗い物をあまり多くしすぎないことも大切です。洗い物が多すぎると水が届かない部分が出てしまい、汚れが落ちにくくなります。
また、使用してから時間が立ちすぎたお皿も汚れが固まってしまい、食洗機では落とせないことも。食洗機があっても、ある程度は手洗いや予洗いが必要です。
また、水筒や奥行きのある洗い物なども奥まで水が届かないため、手洗いの方がきれいになります。
乾燥完了まで時間がかかる
食洗機はお皿を入れてから乾燥完了まで、2〜3時間かかります。そのため「手洗いで10分で済ませた方が良い」と考える方も少なくないようです。
しかし、2〜3時間ずっと食洗機の前で待っていなくてはいけない、というわけではありません。
手洗いの10分とお皿を拭く手間がなくなり時間に余裕ができれば、その間に他の家事ができます。
「気づいたら2〜3時間たっていた」という場合が多くあれば、待ち時間も気にならないのではないでしょうか。
洗えないものがある
食洗機には漆や一部のシリコン製品・プラスチック製品といった、洗えない食器があります。
食器を買う際に「食洗機がOKかどうか」を確認しなくてはいけないため、手間と感じます。
また、大きすぎる洗い物、たとえば大きなお鍋やフライパンの蓋など、食洗機内に入らないサイズの洗い物もあります。
このような食洗機NGのものは、諦めて手洗いをしましょう。
音がうるさい
食洗機を使用している間は、モーター音や水流の音がします。
家族でワイワイしている間はそう気になりませんが、静かな環境の場合は耳につくかもしれません。
ビルトイン・据え置き型の差 どちらが良い?
ビルトインタイプと据え置きタイプ、どちらの食洗機を選べば良いのか迷いますよね。
それぞれに良さがあるため、ライフスタイルに合わせた選択が大切です。
たとえばビルトインタイプの場合、下記の方に適しています。
・ 持ち家
・キッチンスペースは広く使いたい
・音は静かな方が良い
一方で、据え置きの場合は下記のような方におすすめです。
・賃貸
・キッチンに食洗機を置くスペースの余裕がある
・初期費用は安く済ませたい
どちらもお皿洗いの手間をなくしてくれることに、変わりありません。
ご自身が食洗機に対して「不安に思っていること」から、どちらの選択をすれば後悔がないのかを考えてみると良いですね。
気になる光熱費・ランニングコスト
食洗機は水道代や電気代がかかるのでは?と考える方も多いようです。
たしかに水や熱を3時間も出しっ放しと考えると、不安ですよね。
手洗いと食洗機、どちらの方が節約になるのかと聞かれれば、答えは「食洗機の方が経済的」です。
食洗機にかかる費用と手洗いにかかる費用を、グラフで表で見てみましょう。
≪参考:パナソニック公式サイトの内容を元に作成≫
水道代にとくに大きく差があるのがわかります。
上記の計算だと、1日に2回食洗機を使えば、約1万9,100円の節約がかないます。
導入費用はかかるものの、長い目で見れば食洗機の方が節約になるといえるでしょう。
さらに食洗機は節水にも繋がるため、節約だけでなくエコにも貢献。
これからの時代、ますます食洗機が一般家庭に根付くのではないでしょうか。
食洗機の注意点
食洗機にはいくつか注意点があります。
そのひとつが水道との距離です。
据え置き型の場合、水道から離れていると食器を入れるのに手間取ります。水道のすぐ近くに置くようにしましょう。
さらにコンセントとの距離も注意したいところ。
コンセントが近くにないと延長コードで伸ばさなくてはなりません。延長コードの位置によっては、家事動線の邪魔になったり発火の危険性があったりします。
水道とコンセントの位置から、置き場所を決めましょう。
また、サイズ選びも気をつけてください。
家族人数ぴったりの食洗機を選んだ結果、食器が入りきらなかったり家族が増えて容量が足りなくなってしまったり、といった失敗談があります。
普段使用する食器の量や将来の家族構成も考慮して、食洗機のサイズを選ぶと良いですね。
まとめ
食洗機は導入費用がかかるものの、手洗いより経済的・手間が回避できるという点が魅力です。それ以外にも家族の時間が増えたり手荒れが減ったりといったメリットもあります。
忙しい方にとってとても役立つ家電なため、ぜひ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。