生活動線について【大人数でも住みやすい家】
家族の人数が増えるのをきっかけに、新しく家を建てようてしている人は多いのではないでしょうか。また数年後に家族が増えることを想定し、最初から大きめの家を建てようと検討している人もいるはずです。
大人数で快適に暮らすには、単純に間取りを広くするだけでなく、生活動線を工夫することも大切です。
そこで今回は、大人数で住む際に考慮したい生活動線のポイントについて解説します。家族全員が快適に暮らせる家を建てたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
大人数で家に住むと、生活動線が原因で問題が起きがち
家族の人数が4〜5人以上になると、ちょっとした生活動線の悪さでも、何かと問題が起きます。具体的には、以下のような問題です。
家庭内で「通勤・通学ラッシュ」が発生する
家族の人数が多ければ多いほど、朝はバタバタしがちです。みんなが学校や仕事に行く準備をするので、家庭内の至る場所で混雑が発生します。
例えばトイレを使おうとしたら他の人が使用中だったり、洗面台を使うために順番待ちが発生したり。朝は何かと時間がないので、出発の準備がスムーズに進まないとイライラしたり焦ったりもしますよね。
混雑を解消するための生活動線を確保しておかないと、家族全員が不便な思いをします。
家事が大変になる
家族の人数が多いと、家事も大変です。家族の人数が多い分、洗い物や洗濯などの量が増えるため、当然家事の負担も大きくなります。
家事の量が多くなった際、生活動線が悪いと、負担は更に大きくなるばかりです。例えばキッチンとランドリールームの距離が離れていたら、料理と洗濯を同時進行する際、往復が大変ですよね。
家事の負担を減らすためにも、生活動線の工夫は必須です。
大人数で住む際に考慮したい生活動線のポイント
大人数で住む際には、考慮すべき生活動線のポイントがいくつかあります。具体的には、以下のようなポイントです。
・廊下を広めにする
・洗面台やトイレを複数設置する
・洗面台の両隣にコンセント口を設置する
・収納スペースはできるだけ多くする
・家事の負担を減らすために「回誘動線」を採用する
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
廊下を広めにする
家族の人数が多い場合は、人が余裕を持ってすれ違える程度に廊下は広くしましょう。いちいちお互いが通路を譲り合うような廊下は、いわゆる生活動線が悪い廊下です。
廊下を広めに設計すると、家族が多くても生活動線が悪くなりません。
洗面台やトイレを複数設置する
家族の人数が4人以上なのに対し、洗面台やトイレが1つだけだと、忙しい朝の時間帯に大変混み合います。しかし洗面台やトイレが複数あれば、家族全員がスムーズに朝の準備をできますね。
洗面台やトイレは、家族の人数に応じて複数箇所設けましょう。
洗面台の両隣にコンセント口を設置する
洗面台が1つでも2つでも、コンセント口は複数個あった方が便利です。
洗面台においては、ヘアドライヤーやヘアアイロンなどの家電製品を頻繁に使います。コンセント口が1つしかないと、これら家電製品を同時に使えず、洗面台における順番待ちが発生。結果として洗面台を行き来する回数が増え、生活動線は悪くなります。
洗面台の両隣にコンセント口があれば、たとえ洗面台が1つだけでも、2人同時に髪をセットすることが可能です。家族の人数が多い場合は、洗面台周りのコンセント口の数もしっかり検討しましょう。
収納スペースはできるだけ多くする
家族の人数が多い場合、収納スペースはなるべく多くした方が生活動線は良くなります。人が多いと物の量も多くなるので、複数箇所に収納スペースがあった方が便利です。
例えば洋服は家族それぞれ着るものが違うため、各々が着替えやすい場所に収納した方が無駄な移動が減ります。夫婦の服は寝室の近く、子どもの服は子ども部屋の近くといったイメージです。
家族の人数が多いなら、なるべく収納スペースは多めに設けておきましょう。
家事の負担を減らすために「回誘動線」を採用する
回遊動線とは、作業を行う場所を行き止まりがないように繋げ、クルクルと周回できるようにした間取りです。回遊動線を採用することで、家事の負担は減ります。
例えばキッチン・ランドリールーム・洗面台を繋げた間取り。それぞれの場所を繋げることで、料理や洗濯などを同時進行する際、無駄な動きがなくなります。
家族の人数が増えて家事が大変になりそうなら、回遊動線を検討してみましょう。
まとめ
大人数で快適に暮らすには、生活動線の工夫は必須です。本記事で紹介したポイントを踏まえたうえで、家族全員が快適に暮らせる家を建てましょう。
より具体的な間取りや設備について知りたい方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。家族の人数や予算を踏まえたうえで、より良い家作りをサポートさせていただきます。